外壁塗装の色選びのポイントを解説!注意したいポイントや、色選びのコツについてアドバイスします。
外壁塗装をする上で、どの色にするか決めることは非常に重要なことです。
また、自分で外壁塗装をする際は、色についてある程度基本的な知識を持っていなければ失敗するリスクがあります。ここでは、色に関する基本的な情報を紹介していきます。
色相、明度、彩度の三つは色の三属性と呼ばれています。この三属性を知ることで、色の調合をする際に役立つことでしょう。
彩度は色の鮮やかさを指す表現です。彩度が高いものを原色と呼びます。彩度を下げ続けると、最終的には無彩色の灰色へと変わります。
明度とは、漢字を見て察しがつくと思いますが、色の明るさのことを指しています。
同じ色でも明度が高くなることで、白色に近くなる傾向にあるのです。反対に、明度が低くなれば黒色に近づきます。
色相環と呼ばれる、各色を円上に配置したものを見たことがある人も多いことでしょう。多くの場合は、20色ほどの色合いが用意されています。色相とはこれらの色味を指すものです。
色は、人の心理に様々な影響を及ぼすものだとされています。
そのため、色を使ったリラックス方法や、自分を周囲にどう見せるかという場面でも、色を使った心理トリックが活用されるケースもあるのです。
楽しさ、喜び、陽気さなど精神的にプラスとなる印象を与える色とされています。
黄色は原色を使ってしまうと、眩しく見え変に目立つのでできるだけ薄めてから使うことをおすすめします。上手く使うことができれば、近所の人へも良い印象を与えることに成功することでしょう。
よく情熱の赤などといいますが、まさにその通りで赤は情熱や興奮というエネルギーに満ちた印象を与える色となっています。それと同時に攻撃的で挑発的な色でもあるため、使い所には気を使わなければいけない、扱いの難しい色ともいえるでしょう。
外壁の色として、あまり向いていない色であるため使用は避けた方が無難です。
青色は、精神を落ち着かせる効果がある色です。クールな印象や、冷静な印象を与えるのに適した色といえるでしょう。
原色の青色だと目立ちますし、冷たい印象も与えてしまうという問題があります。外壁に使用する際は、色を薄めて使うようにしてください。
茶色は落ち着いた印象を与えことができます。
また、外壁とも非常に相性が良いことから、外壁塗装をするのであればおすすめできる色といえるでしょう。
白色は清潔さを感じさせる色だといえます。外壁塗装でも白色は人気が高いですが、汚れやすいというデメリットがあるため、塗装後のメンテナンスが必要不可欠となるでしょう。
しかし、ちゃんとメンテナンスをしていれば、とても綺麗な家に見せ続けることができます。
まず、頭に入れておきたいのが、外壁は想像以上に大きな面積だということ。色は、小さい面積だと暗く(明度が低く見える)感じられ、大きな面積だと明るく(彩度が高く見える)感じられ、これを面積効果と言います。
つまり、カタログで見る色と、実際に外壁に塗った時の見え方とは、かなりの差が出てしまうのです。
色を選ぶ際には、希望の色よりも少しトーンを下げた濃いめの色を選択するのがコツなのです。
色相や明度、彩度によって色の見え方が変わるというような話をしましたが、実はこの色の三属性以外にも、色の見え方が変わる要因となるものがあります。
それは、面積効果による色の見え方です。
色を塗る面積が大きければ大きいほど色の見え方も変わるため注意しましょう。
色選びに使うカラーサンプルやカタログ自体も、照明の当たり方や光源によって発色や質感が異なって見えるものです。
できる限り、外壁と同じ環境である屋外で確認するようにしましょう。また、正確な色選びは「大気汚染が少ない晴れた日」に行うのが理想です。
窓サッシや玄関のドアなど、アルミの部分は塗装をしません。また、建物の形も変えられるものではないので、凹凸などを意識しましょう。
「変えられない部分」とのマッチングを考えるのも、色選びには大切なことです。
建物の外壁を塗り替えるということは、その街の景観にも影響を与えます。思った以上に周りへの影響が大きいので、周囲との調和も大切に。
例えば、木や植物がある場合は、植物の葉の色よりも抑えた色を選び、緑を引き立てるとうまく調和します。反対に、原色に近いような色を選ぶと、周囲との差が大きく緊張感のある外観になりがちです。
建物の色が暗すぎると、威圧感を与えてしまいます。周囲の建物の色と比べて極端に暗すぎる色は避けるようにしましょう。
反対に、明るく見え過ぎるのも周囲から浮いてしまうのでNG。肌の色を基準にすると、ほどよい明るさを選ぶことができるのでおすすめです。
周囲の街並みや環境との調和という意味では、三軒両隣まで身渡すのが良いと言われています。選んだ外壁の色で、街の景観がさらに美しくなるかどうかを想像しながら選ぶと良いですね。
展示場などでは、実際に建材に塗色したカラーサンプルが並んでいることがあります。でも、そのサンプルを気に入って試し塗りをお願いしたら、なんだかイメージと違った…というケースがあるのです。
業者によっては、A4くらいの大きいサイズのカラーサンプルがもらえる場合もあります。サンプルがもらえる場合は、自宅の壁にあててみると良いでしょう。
業者によっては、パソコンを使ったカラーシミュレーションのサービスを採用しています。
これは、配色を決めたり、色の方向性を絞ったりする時には役立ちますが、パソコンモニターのメーカーによって見え方が変わってきますし、エコモード・通常モードなどの設定によっても発色が変わってきます。
あくまで参考程度にとどめておきましょう。
外壁塗装をする際は、どの色を塗るか決めてから塗装を開始します。しかし、自分でやるとなるとなかなか色を決めることができないことやどう決めていけば分からないことでしょう。
ここでは、色を決めるための流れとポイントを紹介していきます。
【色を決めるための流れ】
1の自分がイメージする色を決めることは、そこまで難しくはありません。外壁に合った色でなおかつ、自分が好きな色を選べば良いだけです。
4の外壁への試し塗りは、実際に塗った時の色の見え方を知るために行います。この4の段階は大切なポイントとなるので、しっかりと行うようにしましょう。
候補とする色があれば、塗ってみてどちらが良いか判断しておくと良いです。後は付帯部分の色彩を決め、建物全体の色彩を考えればどの色を塗ろうかハッキリと決めやすくなるでしょう。
業者に希望の色を伝える際に、大まか過ぎる伝え方をする人も少なくありません。例えば、「白色と青色」というようにざっくりした伝え方をする人が多いのです。
これはあまり良い伝え方ではないため注意しましょう。良い伝え方として例は、「薄いピンクが混じった白色と薄めの青色」というようなものです。
一口に白色といっても青色が混じった白色や、ピンクが混じったさくら色があります。ですから、ここまで自分で決めておいた上で希望を伝えるようにした方が良いのです。
具体的に伝えることができれば業者の人もイメージがつきやすくなり、作業も捗ります。